ナイフの背にあたる部分に のこぎりがついていて、
一見サバイバルナイフのようです。
刃は片歯ですが、研ぐ向きも洋ナイフに
多い方向に研いでいます。
でも、
柄に当たる部分が 日本刀に見られる柄巻(つかまき)が巻かれ、
先端には房の飾り紐までついています。
なんだか日本刀っぽいサバイバルナイフ。。。
(厚みがはっきりしませんが、ダガーと呼ばれる戦闘ナイフかも)
後に出てくる 真犯人のBGのサディストおやじは
日本人の剣客崩れのようなサイボーグだったので、
まさしくその通り。
このナイフのデザインは スタッフさんたち、よく考えて作ってあると
感心しました。
このナイフがプロ仕様で、一般人のジョーが手に入れるのが
不可能だと証明できれば
事は簡単なのですが、
サバイバルナイフにもいろいろ種類があり、
滑り止めに柄巻を使ったものもないわけでもない。
どんな特殊なナイフでも、ジョーが偶然拾って殺害に使用した
と考えられないこともなく、
頑張って調べてみても
文字通り 付け焼き刃。
所詮、ナイフ門外漢のしろくまには
ナイフからジョーの無実を はっきりとは証明できないのでした。
ナイフを普通に右手で持って、下から突き上げるような形で刺したとしたら
ナイフの刺さる角度が変わってきます。
でも、上から振り下ろすように刺したとしたら
この角度で刺さります。
ジョーの犯行は理屈に合ってしまいます。
どうもこのやり方も、彼の疑いを晴らすことは出来そうにありません。
う~む、やっぱり彼の無実を証明することはできないのか?
島村君、一生お尋ね者?
あれこれ考えていたしろくまですが、殺害現場をもう一度見直して この犯行の難しさを見つけました。
ナイフの位置をご確認ください。
神父様の胸の中央を ほぼ垂直に心臓を一突きして
絶命させています。
これは ナイフが胸骨を貫いて 心臓に届いていると考えられます。
折れやすい肋骨と違い、
この上なく頑丈な胸骨は ハンマーでたたき割らない限り
ダメージを与えられるものではありません。
大事な心臓を守るため、銃弾でさえ跳ね返すほど強い骨なのです。
凶器のナイフが胸骨とケンカして勝てるほどの
強さだとしても
生身の人間が
それもあの時のジョーのような不安定な姿勢で
胸骨を貫き、その下の心臓を刺すなど、不可能です。
(逆説的に、暗殺者の剣客サイボーグだからこそ
胸骨ごと心臓を刺せたとも言える)
加えて、消防士が突入した時、神父様はすでに倒れていた。
ジョーと争って 組み伏せられていたとしたら
身体に傷やあざが残っているはずだし、
一酸化炭素中毒で倒れていたとしたら、
その痕跡が死後でも確認されるはずでしょう。
火事が起きて、消防車が駆けつけて、
燃え盛る火の中で犯行というのも、不自然です。
ジョーが火をつけたと検察側が疑っているのなら、
放火の手口は証明できるのか?
よっしゃぁ!!
消防士の証言が崩れたぜ。(そうだろうか?)
これで腕利きの弁護士さんがついてくれれば
島村君の無実は確定だぁ!!
それでもだめなら
警察書類と関係者の記憶を
フランちゃんとイワンがなんとかすればいいのだ。
どうせ超法規手段の連続なんだから、いいじゃん。
(正攻法で行くより手っ取り早そう)
とかなんとか・・・しろくまの妄想は
果てしないまま
今回の考察を終了させていただきます。
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