平ゼロを ご存じない方のために 簡単に解説しますと、
009こと島村ジョーは孤児院もかねた横須賀の ある教会で育ちます。
ある晩、教会が火事になり、助けに入ったジョーは
何者かに殺害された神父様を発見します。
(のちに BGの仕業と判明)
驚いて抱き起こそうとした時、
消防士が突入してきて、すでに こと切れた神父と
手にべったりと血を付けたジョーを発見します。
場面が一転、護送車から隙を見て逃げ出すジョー。
崖に追いつめられて、海に飛び込みます。
意識を失い、さびしい海岸に流れ着いたジョーを
ブラックゴーストが発見して、実験体として連れて行ってしまい・・・・
とまあ、こんな感じで平ゼロの物語が始まります。
さて、神父様殺しの濡れ衣の件
この件は、以前からあちこちで論じられてきてて、
「物証もないのにいきなり逮捕なんてするわけない。」
とか
「現場から刑務所に直行なんて!!」
「日本の警察はそんなに馬鹿ではない」
とか
さんざん言われてきました。
んで、しろくまもそう思ってきましたが、
最近になってあり得ない事でもないかなぁ と思い始めました。
もし、消防士さんが
「あの少年が神父を刺すところを見た。」
と証言してしまったらどうでしょう?
それでも
現場から刑務所に 未成年者が裁判も家裁もすっとばして連行される
ってのは、論外ですが、
ジョーのような社会的弱者にとって、
消防士さんの 「見た」という証言は
決定的に不利に働きます。
これが一人ならともかく、複数の消防士さんの証言ならそのまま真実になります
消防と一緒に現場に駆けつけた警察官に
警察署に連れて行かれたらどうなっていたでしょうか?
まず精神鑑定。
そこで異常が認められなければ、
犯罪を犯しつつ、それを認めようとしない未成年者として
家裁に送られます。
ジョーは十分善悪の区別がつくとされる18歳だし、
凶悪事件なので 通常の刑事事件になる可能性は大きいです。
アリバイがなく、
真犯人のBGのおやじが
どこにでも手に入る刃物を凶器に使用してたら、
(BGに殺された直後にジョーが飛び込んできたから
死亡時刻も一致して証言を裏付けてしまう)
事件をさっさと片付けたい不心得な警察官なら
(現実には存在しないと信じたいですが)
飛びつくみたいに ジョーを犯人にしてしまうかも。
また、周囲の人たちのジョーを見る目がどうだったかも
気になります。
意外とジョーは
理解されてなかったのかもしれません。
のちに幼馴染のハナ傷のヤスも
「お前が神父を殺したのだと思った」と言ってるとこ見ると、
ジョーは 一時期、神父様と険悪だった時代が
あったと推測されます。
身近な人に
「島村君ならやりかねない」 などと証言されたら
警察も疑惑を確信に変えるでしょう。
もちろん 有能な弁護士がついてくれたら、
消防士の証言の矛盾を探して崩し、
あとは状況証拠だけなので すぐに保釈されるでしょうが、
国選弁護人が
(弁護士が雇えない容疑者のために国が雇ってくれる弁護士)
やる気のない人だったら
かなりまずいことに。。。。
その上、取調中に警察に都合のいい誘導尋問に
うっかり乗ってしまって
調書にはんこ押してしまったら、後で何を言ってもダメ。
「反省の色が伺えない」とか言われて
ますます罪が重くなるだけです。
(未成年に当てはまるかどうかはわかりません)
これが殺人でないなら、家裁で少年法に基づいた
未成年者の処分があるらしいのですが、
16歳以上で 親同然の人を殺した となると
(事件当時、ジョーは18歳)
少年刑務所に入れられてしまうかもしれません。
う~ん・・・・
サイボーグと 未成年で無実の殺人犯と・・・
どちらに転んでもいばらの道です。
平ゼロ初頭のこの濡れ衣事件は
ファンの間で、なんだかんだ言われてきましたが、
現実世界の 冤罪をテーマにした特番など見てると、
びっくりするような証拠や推測で
逮捕・有罪になってる人が確かにいますから
島村氏・冤罪で服役説も あり得ないことではないと思われるのでした。
ただ、この平ゼロの冤罪事件、
ジョーがサイボーグになって、日本に戻ってからは
本編に一切出てきません。
堂々と自動車運転したり (免許、持ってるの?)
街を素顔で散策してます。
どんな好き放題しても、
警察がサイボーグ009を捕まえる事は
不可能だと思いますが、
逃走犯のままだと
パスポートとか 携帯電話買う時の身分証とか住民票とか
何かと不便だろうなぁ
と またも要らぬ心配をしてしまうのでした。
そこで今回はジョーではなく ヤスの事情、
鼻傷のヤス
こんな容貌の人です
0013の パンをカツアゲしようとして
ジョーに制止されました。
派手な服だな〜
う~ん、
結局ヤスは ジョーの犯罪の向こうに自分を見てたのではないでしょうか?
ジョーならやりかねない = 自分ならやるから
自分を捨てた両親への怒りが 理不尽と知りながら神父様に向いていた
ことに加えて
俺たちを手なづけた後、うまいこと言ってどこかに売り飛ばしている
という理由で 神父様に憎しみを抱いていたのかもしれません。
早めに教会を離れたのも そんなところが理由だったのかも。
今回のテーマは 1話限りの端役、ヤスの分析に終わってしまいました。
いろいろ考えを巡らせても、
平ゼロジョー お気に入りのしろくまには
どうしても教会で彼がそこまで嫌われていたようには
思えないのでした。
そんなわけで、明日はますます妄想を膨らませて、
ジョーの無実を立証したいと思います。
まだ続くんです。すみません。